日本銀行へ金を借りに行く月と日の子守唄
どんな伝承か
北国分に伝わる子守唄である。「お月よ様とお日様と/日本銀行へ金借りに/お天とう様にはかしますが/お月よ様には かしませぬ/なぜに私にや 金かさぬ/みそかみそかにゃかげかくす」と唄う。月と日がそろって金を借りに行くが、日には貸して月には貸さない。なぜ自分には貸さぬのかと問えば、月は晦日ごとに姿を隠してしまうからだ、という趣向である。唄い手も、月と日が金を借りに行ってと説明を添えている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
市川の伝承民話 第2集(市川民話の会・市川の伝承民話・1981年(昭和56年))
『市川の伝承民話 第2集』は、市川民話の会が昭和五十六年に発行した民話資料集である。千葉県市川市の曽谷・宮久保・下貝塚と行徳の古老から聞き取った、狐や狢に化かされた話、火の玉、伝説、昔話、唄、暮らしの禁忌や苦労話を、方言を残した語り口のまま記録している。世間話・伝説・昔話・唄・生活譚の五部を地区別に並べて各話の末に話者と記録者を記し、巻末に語り手の紹介、話者と採訪者の名簿、採訪記、あとがきを付す。