おびしゃで氏子の繁栄を祝う北国分のはつせ
どんな伝承か
北国分のおびしゃで唄われる祝い唄である。一月二十四日のおびしゃでは「おぶすなの 大門さきて/梅と桜を植えまぜて/梅桜 花は散れども/氏子一輪散らすまいーホー」「あらたまの年の始めに/こよいの月の中頃よ/お庭には遠州浜松しめかざり/中には七重のしめかざり」と唄う。二月八日のおびしゃでは「お薬師の前なるさかきに/白き小鳥が二羽止まり」「お薬師の大門先に/梅と桜を植えまぜて」と唄い、いずれも氏子の繁昌を祈って結ぶ。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
市川の伝承民話 第2集(市川民話の会・市川の伝承民話・1981年(昭和56年))
『市川の伝承民話 第2集』は、市川民話の会が昭和五十六年に発行した民話資料集である。千葉県市川市の曽谷・宮久保・下貝塚と行徳の古老から聞き取った、狐や狢に化かされた話、火の玉、伝説、昔話、唄、暮らしの禁忌や苦労話を、方言を残した語り口のまま記録している。世間話・伝説・昔話・唄・生活譚の五部を地区別に並べて各話の末に話者と記録者を記し、巻末に語り手の紹介、話者と採訪者の名簿、採訪記、あとがきを付す。