② 初午(下貝塚)
どんな伝承か
下貝塚の初午は、部落の人が会費を集めて宿に当たった家でご馳走になる集まりだった。組ごとに宿があり、五人なら五人のうちの誰かが順番に引き受ける。二月頃は田んぼの仕事も暇なので、ご馳走を食べて遊んだという。終わるとお札をお宮に納めた。昭和四十年頃まで続いていた。
原典より
初午の日はネ部落の人が皆会費集めて、で、こんだ宿がある家行ってご馳走になるんだよネ。—— 市川の伝承民話 第2集(市川民話の会・市川の伝承民話・1981年(昭和56年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
市川の伝承民話 第2集(市川民話の会・市川の伝承民話・1981年(昭和56年))
『市川の伝承民話 第2集』は、市川民話の会が昭和五十六年に発行した民話資料集である。千葉県市川市の曽谷・宮久保・下貝塚と行徳の古老から聞き取った、狐や狢に化かされた話、火の玉、伝説、昔話、唄、暮らしの禁忌や苦労話を、方言を残した語り口のまま記録している。世間話・伝説・昔話・唄・生活譚の五部を地区別に並べて各話の末に話者と記録者を記し、巻末に語り手の紹介、話者と採訪者の名簿、採訪記、あとがきを付す。