部室に立つおとなしい少女の霊と足音
どんな伝承か
短大に通っていた頃、部室にいると霊感の強い友人が、あちらに大人しそうな女の子が立っていて危害は加えなさそうだと言い出し、学生たちは声を上げながら逃げ出した。同じ廊下で聞こえた走る足音は一つ上の先輩も耳にしており、皆がパニックになったという。部室に使っていた部屋自体も何か変な気配がする場所だったといい、この七号館はどこへ行っても同様の出来事があったと伝わっている。
原典より
そうまた短大のときに戻るけどう、なんかやっぱそう部室いたときにねえ、「なんかあっちの方にねえ、なんか女の子が立ってるう」とかっていって、いってた、ことがあってぇ、「でもなんかねえ、おとなしい感じだから危害は加えないと思う…—— 市川の伝承民話 第6集(市川民話の会(調査・編集)/市川市教育委員会(発行)・市川の伝承民話・1998年(平成10年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
市川の伝承民話 第6集(市川民話の会(調査・編集)/市川市教育委員会(発行)・市川の伝承民話・1998年(平成10年))
『市川の伝承民話 第6集』は、市川民話の会が調査・編集し、市川市教育委員会が平成十年に発行した民話資料集である。昭和六十三年度から平成四年度にかけて市川市の下貝塚・八幡・平田・本行徳・香取などで聞き取った世間話・伝説・昔話・唄・年中行事・生活譚を、話者の語りに忠実に記録している。各話に話者と記録者を添え、新たに「現代若者の学校話」の部を設けて口裂け女や学校の七不思議などの怪談も収め、話者名簿・採訪者名簿・あとがきを付ける。