狐の嫁入り
どんな伝承か
海の方は夜になると灯りがものすごく、トントントンと点いたという。雨がしとしと降った晩には狐の嫁入りが見られた。二階の窓から眺めると、灯りは点きっぱなしではなく、ツーッと通って十ばかり固まったかと思うとふっと消え、また少し来るとぽっと点く。それが百五十メートルも二百メートルも続いた。亡くなった舅が「よく見てごらんなさい、あれが狐の嫁入りというものだよ」と教えてくれたという。昭和二十年から三十年の頃で、そのころは家が全く無く田んぼばかりだったので、二階からよく見えたと語る。
原典より
2 狐に化かされた話3 狐に化かされた話II 伝説下貝塚1 オヤボッケ2 ワダのサガ(1)~(2)3 小田山を通った里見の落ち武者4 番神さま5 コンコンさま(1)~(2)—— 市川の伝承民話 第6集(市川民話の会・市川の伝承民話・平成初期刊) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
市川の伝承民話 第6集(市川民話の会・市川の伝承民話・平成初期刊)
市川民話の会編『市川の伝承民話 第6集』を全140話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。