花菱紋の岡本一統と屋号
どんな伝承か
柏井には岡本という名字の家が多く、話者の一統は三十戸ほどある。岡本は二派に分かれており、話者の一統は花菱の紋、もう一方は抱きみょうがだという。すぐそこのとうふ屋、道をまっすぐ行った仕事師のシゴエム、イケバン、安べエなどが同じ一統で、三丁目は案外少なく、二丁目に多いという。今でも土地の者どうしは屋号で呼び合っており、話者の家はオモテともイヘエともいうと語る。
原典より
――岡本さんの名字のお宅はずい分多いですけども、ご親戚関係のお宅はどちらなんですか?そうですね。—— 市川の伝承民話 第7集(市川民話の会(調査・編集)/市川市教育委員会(発行)・市川の伝承民話・1999年(平成11年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
市川の伝承民話 第7集(市川民話の会(調査・編集)/市川市教育委員会(発行)・市川の伝承民話・1999年(平成11年))
『市川の伝承民話 第7集』は、市川民話の会が調査・編集し、市川市教育委員会が平成十一年に発行した民話資料集である。平成四年度から六年度にかけて市川市の柏井・須和田・宮久保・原木・稲荷木と国分高校ほかで行った採訪の聞き書きを、話者の息継ぎや方言を残したまま収める。世間話・伝説・昔話・唄と諺・年中行事・生活譚・現代若者の学校話の七部に分け、巻末に話者紹介と会員の採訪記、あとがきを付す。