イナ捕り
どんな伝承か
塩田へ行く途中には、田へ水を通す川がいくつもあった。休みの日など、八百屋のよしずを一時借り出して担いで行き、川に浮かべておく。そのまわりで子どもが大勢でばちゃばちゃ暴れると、ボラの子であるイナが跳ね上がってよしずの上に乗ってしまい、手やとんぼ捕りの網で捕まえられた。捕りすぎて随分無駄にしたという。ボラには「へそ」と呼ぶ内臓の出っ張りがあり、身は捨ててへそだけを集め、醤油で煮て佃煮のようにして食べたと語る。
原典より
だからね、面白いことにね、私は東京で生まれて、そんな遊び知りませんでしたけど、この塩田に行く途中にほら、田んぼに入れる、通ずる川がいくつもありますね。—— 市川の伝承民話 第7集(市川民話の会・市川の伝承民話・平成11年刊) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
市川の伝承民話 第7集(市川民話の会・市川の伝承民話・平成11年刊)
市川民話の会編『市川の伝承民話 第7集』を全143話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。