孟宗竹のホウボウといたずら
どんな伝承か
ホウボウと呼ぶ漁具があったという。一メートルほどに切った孟宗竹の節を全部抜き、何本かを束にして池や川のどろどろした泥に半年から一年ほど埋めて慣らす。泥色になったものを引き上げ、船で遠浅の行徳の海へ運んで沈め、潮に流されないよう竹のひごで留めておく。漁師はこれで、はぜやうなぎ、あなごを捕った。子どもがいたずらに引き上げると、目のいい漁師にすぐ見つかって舟で追いかけられ、家まで怒鳴り込まれたと山田良治は語る。
原典より
あともう一つ面白かったのは、あの当時ほら、まだ、海でも生産していましたからね。—— 市川の伝承民話 第7集(市川民話の会(調査・編集)/市川市教育委員会(発行)・市川の伝承民話・1999年(平成11年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
市川の伝承民話 第7集(市川民話の会(調査・編集)/市川市教育委員会(発行)・市川の伝承民話・1999年(平成11年))
『市川の伝承民話 第7集』は、市川民話の会が調査・編集し、市川市教育委員会が平成十一年に発行した民話資料集である。平成四年度から六年度にかけて市川市の柏井・須和田・宮久保・原木・稲荷木と国分高校ほかで行った採訪の聞き書きを、話者の息継ぎや方言を残したまま収める。世間話・伝説・昔話・唄と諺・年中行事・生活譚・現代若者の学校話の七部に分け、巻末に話者紹介と会員の採訪記、あとがきを付す。