海苔拾い
どんな伝承か
冬の寒い時期には海苔拾いにも行ったという。本業で海苔を作る漁場があり、南風が強く吹くと網から海苔が千切れて岸の方へ寄ってくる。千切れたものなら素人が拾ってもよかった。裸足で足を真っ赤にして海に入り、金魚すくいのような小さな網ですくってざるに入れるが、薄いのでなかなか溜まらない。持ち帰るとまな板で叩き、水を張った器に落として散らし、簀の子に木枠を乗せて、海苔しゃく桝で左から右へ一気に漉いた。薄くも厚くもなく漉くのが名人だといわれたと語る。
原典より
ううん、だからほんといろいろね、面白い経験、こっち来たおかげでね、あのしましたよ。—— 市川の伝承民話 第7集(市川民話の会・市川の伝承民話・平成11年刊) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
市川の伝承民話 第7集(市川民話の会・市川の伝承民話・平成11年刊)
市川民話の会編『市川の伝承民話 第7集』を全143話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。