常胤が頼朝に茶を点てた亥鼻の泉
どんな伝承か
千葉市市場町、亥鼻山の裾に御茶の水と呼ばれる泉がある。千葉常胤がこの水を汲んで茶をたて、源頼朝にすすめたという伝承から、その名がついたと伝える。泉の起りについては、常胤より六代前の平忠頼が誕生したときに湧き出したという湯花水がこれであると「千葉大系図」などにあるという。ただし一説には、徳川家康に献じたお茶の水であるともいう。家康はしばしば千葉・東金方面で狩りを行ったので、その途次のことと考えられている。
原典より
亥鼻山の裾にある泉で、千葉常胤がここの水を汲んでお茶をたて、源頼朝にすすめたとの伝承からその名がある。—— 房総の伝説(平野馨) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
房総の伝説(平野馨)
『房総の伝説』は、平野馨が安房・上総・下総の旧三国、ほぼ今の千葉県に伝わる伝説を選んで編んだ資料集である。ホトトギスやワラビの由来、片葉の芦や頼朝の箸の杉、弘法の井戸、将門や八幡太郎の話、坂戸神社の人身御供、証誠寺の狸など、動植物・石・池・地名・家・祭りにまつわる伝説を市町村名を添えて記す。はしがきに示す自然伝説・歴史伝説・信仰伝説の三部に分け、解説や論評を加えずに書き連ね、似た話のある土地も併せて挙げる。