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鬼にさらわれた親子

所在地千葉県市原市新堀
年代伝承
登場母子、鬼
出典房総の伝説

どんな伝承か

市原市新堀に伝わる話。鬼にさらわれた母と子が、いよいよ食われるという段になって逃げ出した。追ってくる鬼を振り切って沼まで来た二人は舟へ飛び乗ったが、鬼が沼の水を一息に飲み干したので、舟は底についてしまい動かない。そこで母は子に、鬼へ背を向けて尻をまくり、手をばたばたと振れと教えた。子がそのとおりにすると、鬼は声を立てて笑い出し、飲んだ水をすっかり吐き出してしまった。おかげで舟はまた浮かび、親子は逃げおおせることができたという。

原典より

昔、鬼にさらわれた母子二人が、いよいよ食われそうになり逃げ出す。—— 房総の伝説(平野馨) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

房総の伝説(平野馨)

『房総の伝説』は、平野馨が安房・上総・下総の旧三国、ほぼ今の千葉県に伝わる伝説を選んで編んだ資料集である。ホトトギスやワラビの由来、片葉の芦や頼朝の箸の杉、弘法の井戸、将門や八幡太郎の話、坂戸神社の人身御供、証誠寺の狸など、動植物・石・池・地名・家・祭りにまつわる伝説を市町村名を添えて記す。はしがきに示す自然伝説・歴史伝説・信仰伝説の三部に分け、解説や論評を加えずに書き連ね、似た話のある土地も併せて挙げる。

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