鬼にさらわれた親子
どんな伝承か
市原市新堀に伝わる話。鬼にさらわれた母と子が、いよいよ食われるという段になって逃げ出した。追ってくる鬼を振り切って沼まで来た二人は舟へ飛び乗ったが、鬼が沼の水を一息に飲み干したので、舟は底についてしまい動かない。そこで母は子に、鬼へ背を向けて尻をまくり、手をばたばたと振れと教えた。子がそのとおりにすると、鬼は声を立てて笑い出し、飲んだ水をすっかり吐き出してしまった。おかげで舟はまた浮かび、親子は逃げおおせることができたという。
原典より
昔、鬼にさらわれた母子二人が、いよいよ食われそうになり逃げ出す。—— 房総の伝説(平野馨) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
房総の伝説(平野馨)
平野馨編『房総の伝説』を全245話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。