トップ > 千葉県の伝承 > 成田市

坂田ノ池の人柱と片端梅

所在地千葉県成田市大竹(坂田ノ池)
年代伝承
登場青梅をかじる子を背負った婦人
出典房総の年輪

どんな伝承か

成田市大竹の坂田ノ池には人柱の言い伝えがあり、『日本伝説集』などで広く知られている。坂田ノ池の堤は毎年のように切れたので、ある年の五月雨の日、里人が集まって修理をしていると、青梅をかじる子を背負った一人の女がやって来て、人柱を立てなければ堤はもたない、その人柱には自分がなるから埋めてほしいと言い、自ら背中の子とともに人柱になったという。その後、堤に一本の梅が芽を出して育ったので、里人は背の子がかじっていた青梅だと考え、人柱の形見として大切にした。ふしぎなことにその梅の実は片側にしか肉がつかず、いつしか片端梅と呼ばれたという。

原典より

成田市大竹の坂田ノ池に、人柱伝説があり『日本伝説集』などで世に広まっている。—— 房総の年輪 より引用
地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

房総の年輪

『房総の年輪』は、房総各地の伝説・昔話・信仰の伝承地を一項ずつ取り上げた短い文章を集めたもので、著者と刊行の事情は原典に記されていない。香取の要石や真間の手古奈堂、松虫姫、源頼朝や義経の伝説地、沈鐘伝説、椀貸伝説、河童や天狗、海の怪異「もうれん」などを、『譚海』『上総国誌稿』や市町村の民話集を引きながら所在地とともに記す。各項は読み切りの小文で、昭和四十五年と四十七年の年頭に書かれた項を含む。

種別から探す

人柱堤母子

成田市の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『房総の年輪』の伝承