膝まで泥にまみれた田植え地蔵
どんな伝承か
猫の手も借りたい田植えの季節になると、このあたりへどこからともなく旅の僧が現れ、黙々と田植えを手伝ってくれた。村人が礼を尽くそうとすると、いつのまにか姿を消してしまう。不思議に思ったある日、見え隠れに後をつけていくと、僧は地蔵堂の中へ入っていった。近寄って覗くと、地蔵の膝から下が泥まみれになっていたという。それ以来この地蔵は田植え地蔵と呼ばれるようになった。もとは戸塚町の土屋家の下屋敷で井戸替えをした際に出た地蔵で、玄国寺の境内に堂を建てて納めたものだと伝わる。
原典より
時代 江戸時代(年代不詳)猫の手も借りたい田植え時になると、このあたりにどこからともなく、旅僧が現われて田植えを黙々と手伝ってくれた。—— 新宿と伝説(新宿区教育委員会) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
新宿と伝説(新宿区教育委員会)
新宿区教育委員会編『新宿と伝説』を全62話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。