野手に生まれた日蓮の高弟日朗
どんな伝承か
日朗は千葉氏の族、平胤継の子で、野田の野手の地に生まれたということである。幼名を吉祥丸と呼び、のちに日蓮の弟子となって日朗と称し、筑後房と号した。日蓮門下の六老僧の第二にあたる。日蓮の遺状を捧げ、昼夜を分かたず馳せて佐渡に到ったことは、あまりに有名な事実である。元応元年正月二十一日、年七十八をもって鎌倉に寂した。日蓮宗の開基として、日朗菩薩の号を追贈せられた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説叢書 下総の巻(藤澤衛彦・日本伝説叢書・1919年(大正8年))
『日本伝説叢書 下総の巻』は、藤澤衛彦が編著し、大正七年の緒言と大正八年の序を添えた下総国の伝説集である。平将門・佐倉宗吾・真間の手児奈・累などを中心に、千葉県と茨城県西部にまたがる旧下総の城跡・寺社・墓・橋・井戸などにまつわる伝説を、地誌や古記録の引用を交えて収める。緒言で百七十九編を収めると述べ、国名の由来から始めて、話ごとに所在の町村名を付した見出しを立てて並べる。