トップ > 千葉県の伝承 > 市川市

法会に遅れた日朗が抱いて泣いた銀杏

所在地千葉県市川市中山(泣銀杏)
年代文永十一年・日朗
登場日朗、日常、日蓮、三周忌を迎えた宗祖
出典日本伝説叢書 下総の巻

どんな伝承か

中山法華経寺の門前にある銀杏の古木は、日蓮の弟子日朗にまつわる伝説とともに知られる名木である。文永十一年十月十三日は日蓮の三周忌にあたり、鎌倉にいた日朗はやむを得ない所用を済ませて中山へ駆けつけたが、日暮れに間に合わなかった。日常は、一刻たりとも師の法会に遅れる門弟は許さないと言って、門を固く閉ざして通さなかった。日朗の嘆きは限りなく、門の外にあったこの銀杏の樹を抱いて回りながら、一晩中念仏を唱えたが許されず、ついに銀杏の木に己が思いを託して夜を明かした。それゆえこれを泣銀杏と称し、以来この樹は夜な夜な泣くと言い伝えられた。

地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説叢書 下総の巻(藤澤衛彦・日本伝説叢書・1919年(大正8年))

『日本伝説叢書 下総の巻』は、藤澤衛彦が編著し、大正七年の緒言と大正八年の序を添えた下総国の伝説集である。平将門・佐倉宗吾・真間の手児奈・累などを中心に、千葉県と茨城県西部にまたがる旧下総の城跡・寺社・墓・橋・井戸などにまつわる伝説を、地誌や古記録の引用を交えて収める。緒言で百七十九編を収めると述べ、国名の由来から始めて、話ごとに所在の町村名を付した見出しを立てて並べる。

種別から探す

日蓮銀杏法華経寺

市川市の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『日本伝説叢書 下総の巻』の伝承