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落城の夜に響く根古屋の関の声

所在地千葉県館山市(根古屋山)
年代伝承(里見氏館山城落城)
登場里見氏
出典日本伝説叢書 安房の巻

どんな伝承か

九月九日は安房の太守里見氏の館山城が落ちた日であるというので、毎年九月八日の夜から翌朝にかけて、根古屋と呼ばれる館山城の故址のあたりに関の声が聞こえ、灯火がともると「房総志料続篇」は記している。関の明神がその所にあり、伝えてその声だというが、これは嘉永年間、一人の浪士が落城の遺跡である根古屋に登ったところ、土の中から読経の声が聞こえたので、そこを掘ると神像が出現したのだといわれる。それが掘り出されて祀られてからは、根古屋の関の声も聞こえなくなったとも伝えられている。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説叢書 安房の巻(藤沢衛彦・日本伝説叢書・1919年(大正8年))

『日本伝説叢書 安房の巻』は、藤沢衛彦が大正八年に編んだ安房国(千葉県)の伝説集である。天富命の渡来や源頼朝・里見氏・日蓮にまつわる英雄伝説を中心に、社寺の縁起、風俗・信仰、船幽霊や一本足の蛸などの特異な伝承を、『安房志』『房総志料』などの地誌や寺伝・口碑から引いて収める。緒言と「安房国と牛」と題する序を巻頭に置き、鋸山から小湊まで各話に所在の郡村大字を添えて土地ごとに並べ、緒言では百八十六種を蒐集したと記す。

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