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老柏で虚空蔵を刻んだ清澄寺の開創

所在地千葉県鴨川市清澄明見山(清澄寺)
年代推古天皇の御宇
登場不思議法師、慈覚大師、里見忠義、不思議法師、慈覚大師、開山・虚空蔵菩薩像を刻んだ僧、求聞持の法を修した僧、寺領を寄進した領主
出典日本伝説叢書 安房の巻

どんな伝承か

清澄の明見山にある千光山清澄寺は真言宗の寺で、清澄山は標高およそ千二百六十尺、八つの峰に分かれる。縁起では山の形になぞらえて天富命を祭るという。寺伝によれば推古天皇の御代に不思議法師が一株の老いた柏の木を伐って虚空蔵菩薩の像を刻み、その年に堂を建てて安置したのが始まりで、以来東国第一の霊場となった。のちに慈覚大師がこの地を巡って求聞持の法を修めた跡が残り、山号を千光山、寺名を清澄寺と定めたと伝わる。慶長十五年には里見忠義が寺領を寄せ、徳川氏も朱印地を与えた。寺には本尊のほか日蓮自刻の像や多くの宝物が伝わるという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説叢書 安房の巻(藤沢衛彦・日本伝説叢書・1919年(大正8年))

『日本伝説叢書 安房の巻』は、藤沢衛彦が大正八年に編んだ安房国(千葉県)の伝説集である。天富命の渡来や源頼朝・里見氏・日蓮にまつわる英雄伝説を中心に、社寺の縁起、風俗・信仰、船幽霊や一本足の蛸などの特異な伝承を、『安房志』『房総志料』などの地誌や寺伝・口碑から引いて収める。緒言と「安房国と牛」と題する序を巻頭に置き、鋸山から小湊まで各話に所在の郡村大字を添えて土地ごとに並べ、緒言では百八十六種を蒐集したと記す。

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