火燒衛士に召された長者が御所で酒壺と柄杓の呑気な故郷を独言す…
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どんな伝承か
竹芝長者は火焼屋の火焼衛士に召し出されて京に上り、大内に仕えた。ある時、御所の庭を掃きながら、国にいれば造り据えた酒壺の上に直柄の杓がぶら下がり、風の向くまま揺れている呑気な暮らしなのに、と独り言を言った。それを物陰で高貴な婦人が聞き、そのような所へ自分を連れて行けと仰せられた。長者は郷里へ帰り、姫君のために新たに賜った財宝で武蔵の寂しい漁村に金殿を構えた。その屋敷の跡に竹芝寺という寺ができたという。竹芝は今の芝浦附近であるらしく、三田の済海寺を長者宅の址に擬する説もある。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説名彙(柳田国男・日本放送協会・昭和25年刊)
柳田国男・日本放送協会編『日本伝説名彙』を全650話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。
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