人の言葉を聞き分けた本屋の猫ピッチ
どんな伝承か
船橋市の本屋の飼い主が語る飼い猫ピッチの思い出。ピッチは生後三ヶ月ほどでもらわれ、本屋のため小さい頃から店にいた。人間好きで、客がぬいぐるみと間違えて触ろうとして驚くこともあった。夜中に仕事をしていると二階から下りてきて、飼い主のすることをじっと見つめ、尻尾をくっつけて寝た。人間の言葉や会話に耳をそばだて、大人なのに店のおもちゃやオルゴールで遊び、子供たちのアイドルだったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 10 狼・山犬、猫(松谷みよ子・現代民話考)
『現代民話考 10 狼・山犬、猫』は、松谷みよ子が日本民話の会の『民話の手帖』での呼びかけやアンケート、聞き書きで全国から集めた話を編んだ現代民話の資料集である。明治以降を目安に、狼への畏れと信仰、送り狼や千匹狼、化け猫や猫の踊り、戦中の猫の供出、水洗トイレを使う猫までを収める。序文と各章の前文に続いて「狼・山犬」「猫」の二章を主題別の節に分け、各話例の後に類話の採集地・話者・出典を「分布」として並べる。