墓前の撮影実験と逆さに見える美女
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どんな伝承か
弘前市新寺町の徳増寺にある女性の墓で、四十九日にあたる翌年一月三一日、幽霊撮影の実験が行われた。当日は猛吹雪で、一メートル以上の雪に覆われた墓の除雪に汗を流し、実験器材を備え付け、墓に一礼して撮影に取りかかった。昼夜二回にわたる撮影の現像焼付けは、弘前大学医学部電子顕微鏡室の暗室において、大勢の医師や研究員の立ち合いのもとで厳密に進められたが、幽霊は全然写っていないように見えた。ところが発表後、約三〇人から抗議が寄せられ、写真を逆さにして見ると、丸顔の美女が手ぬぐいを当てて棺に寝ているような姿がはっきり写っていると指摘された。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 12 写真の怪・文明開化(松谷みよ子・現代民話考・1990年代初期(平成初期))
松谷みよ子『現代民話考 12 写真の怪・文明開化』を小話単位で全550話収録。心霊写真など写真の怪と、文明開化期の怪異にまつわる現代の民話を全国から採集し収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明496話・市区町村判明377話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。
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