久しぶりに夢で会った伯父の死
どんな伝承か
昭和四十年頃のこと。伯父さんに会うのはまったくの久し振りであった。学生時代には東京にいたのでよく訪ねたものだが、顔をあわすことは近来絶えてない。懐かしさはひとしおである。やがて目が覚めた。何を話したかは覚えていないが、伯父の顔付きは鮮明に残っている。それから数日後、伯父の死と、葬式をすませたという知らせに接した。やはり知らせであったのか、別れに夢枕に立ったのかと思う、と語られている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂(松谷みよ子・現代民話考)
『現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂』は、松谷みよ子が編んだ「現代民話考」の一冊である。日本民話の会の雑誌『民話の手帖』のアンケートへの回答や聞き書き、新聞・雑誌の記事から集めた、予知夢や死の知らせの夢、死者や神仏の夢告げ、死の前後に出る火の玉、生きている人から抜け出す魂の話を各地から収める。三章それぞれの冒頭に編者の論考「考」を置き、項目ごとに代表的な語りと、県別に並べた短い報告を話者・回答者・出典を添えて載せる。