口固めの晩に見た花嫁の死の夢
どんな伝承か
群馬県新田郡藪塚本町の話。祖父の妹が嫁いでわずか八日で病に倒れ、四日目に亡くなった。婿は祝言の晩、きれいな花嫁が傍らで死んでいる夢を見たといい、妹が亡くなったとき「この縁談は他人だったら断っていた」と語った。妹は「頭が痛い」と訴え、畳一枚ほどの血を大量に吐いて息を引き取った。結核だったという、話者・星野たつの証言。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂(松谷みよ子・現代民話考)
『現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂』は、松谷みよ子が編んだ「現代民話考」の一冊である。日本民話の会の雑誌『民話の手帖』のアンケートへの回答や聞き書き、新聞・雑誌の記事から集めた、予知夢や死の知らせの夢、死者や神仏の夢告げ、死の前後に出る火の玉、生きている人から抜け出す魂の話を各地から収める。三章それぞれの冒頭に編者の論考「考」を置き、項目ごとに代表的な語りと、県別に並べた短い報告を話者・回答者・出典を添えて載せる。