近所の老人の死を見た子どもの夢
どんな伝承か
昭和二十五年頃、埼玉県和光市白子に住んでいた新坂和男は、子供の頃、家から三軒ほど先に住むおじいさんが死ぬ夢を見た。目覚めてからも妙に気になり、変だなと思いながら過ごしていた。すると三日後、夢に見た通りそのおじいさんは本当に亡くなった。ただの子供の頃の夢が、そのまま現実になった不思議な出来事として今も記憶に残っているという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂(松谷みよ子・現代民話考)
『現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂』は、松谷みよ子が編んだ「現代民話考」の一冊である。日本民話の会の雑誌『民話の手帖』のアンケートへの回答や聞き書き、新聞・雑誌の記事から集めた、予知夢や死の知らせの夢、死者や神仏の夢告げ、死の前後に出る火の玉、生きている人から抜け出す魂の話を各地から収める。三章それぞれの冒頭に編者の論考「考」を置き、項目ごとに代表的な語りと、県別に並べた短い報告を話者・回答者・出典を添えて載せる。