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神の亀を逃がした老婆と夢の恩返し

所在地沖縄県宮古島市
年代現代
登場平良
出典現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂

どんな伝承か

沖縄県宮古の話。下崎部落のある男がとても美しい亀を捕まえ、食べるつもりで家に置いていた。同じ部落の戌年の老婆の夢に神が現れ、あの亀は神だから、いくら金を使ってもよいので買い取って海へ放してくれと頼んだ。老婆が教わった家へ行くと本当に亀がいて、近づくと涙を流していた。夢の話を聞いた男は驚き、二人ですぐに亀を海へ放すと、亀は何度も頭をもたげて別れを惜しむように沖へ去った。年月が過ぎ、恩返しに何が欲しいかと夢で問われた老婆が部落の人々の幸せを願うと、バンコ山の守り神となって宮古中の御嶽を巡れと命じられ、以来毎夜山や海を駆け巡って御願しているという。

原典より

毎日待ちかねていた軍事郵便が届いたが、文字の所々消えていたり、破けていてハガキの文が全然よめない。—— 現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂(松谷みよ子・現代民話考) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂(松谷みよ子・現代民話考)

『現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂』は、松谷みよ子が編んだ「現代民話考」の一冊である。日本民話の会の雑誌『民話の手帖』のアンケートへの回答や聞き書き、新聞・雑誌の記事から集めた、予知夢や死の知らせの夢、死者や神仏の夢告げ、死の前後に出る火の玉、生きている人から抜け出す魂の話を各地から収める。三章それぞれの冒頭に編者の論考「考」を置き、項目ごとに代表的な語りと、県別に並べた短い報告を話者・回答者・出典を添えて載せる。

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