炉端をころがる卵ほどの光
広告枠(AdSense)
どんな伝承か
七十五年ほど前の話である。下藤の故オスミ婆さんが十二、三歳の頃、生家の門崎家では祖父が重病であった。夜、祖母が小便に立った起き際に目を覚ますと、ニヤと呼ぶ家の中の農作業場の炉の近くを、卵ほどの大きさの光る物がころがり回っていた。オスミ婆さんが「アッパー、そこに光る物がいる」と言い、母が「何処に」と聞いて見ると、光り物はさっと別の方へ消えて見えなくなった。母親にはまったく見えなかったという。二、三度繰り返してやがて見えなくなり、次の朝、祖父は死んだ。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂(松谷みよ子・現代民話考・昭和50年代~60年代(推定))
松谷みよ子『現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂』を小話単位で全513話収録。夢のお告げ・予知夢、火の玉、ぬけ出した魂(離魂)など、心と生死の境にまつわる現代の民話を全国から採集し収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明482話・市区町村判明386話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。
種別から探す
二戸市の伝承
広告枠(AdSense)