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世嗣祈願から生類憐愍令へ導いた隆光

所在地東京都千代田区神田(知足院)
年代天和〜貞享年間
登場綱吉と僧隆光、亮賢、桂昌院、知足院住持・護国寺開山、綱吉の生母
出典城西風土記と昔語り

どんな伝承か

天和三年に世子徳松を失った将軍綱吉は後嗣を望み、神田知足院の住職隆光に祈願を命じた。隆光は大修法ゆえ清浄の地に東照宮を勧請すべしと請い、神田橋外の五万坪に東照宮が建てられ、知足院は護持院と改称して関東新義真言宗の大本山と定められた。しかし長く祈願を重ねても大奥に懐胎する者はなく、隆光は、世嗣に乏しいのは前世に殺生を多くなした報いであるから生物を愛して殺すなかれ、将軍家は戌年の生まれゆえ最も犬を憐れむべしと進言した。綱吉はこの説を過信し、貞享四年二月二十二日にまず江戸市中へ令して犬の帳簿を作らせ、鳥獣から虫の類に至るまで生命を絶つことを厳禁する暴政に至った。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

城西風土記と昔語り(熊沢宗一・1959年(昭和34年))

『城西風土記と昔語り』は、東京中野の江古田に住んだ熊沢宗一が昭和三十四年に著し、自ら発行した郷土誌である。中野長者と淀橋の伝説、御犬小屋や桃園の旧跡、新井薬師、江古田の獅子舞、内藤新宿や高田馬場の昔語りなど、中野と近在の伝説・旧跡・寺社を、古文書や碑文、琵琶歌も交えて記す。全二十章の後半には著者の百姓時代や終戦直後の食糧事情、台風の被害、日露戦争の軍隊日誌を収め、巻末に著者略歴を付す。

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