鷹狩の将軍が惚れた秋刀魚の匂い
どんな伝承か
昔、徳川将軍が目黒の里へ鷹狩に来た折、農家の縁先で休んで渋茶を飲んでいると、勝手の方からよい匂いがしてきた。近侍に尋ねると、それは秋刀魚を焼く匂いで、下賤の者が食う魚だと答えた。だが将軍はあまりによい匂いなので食べたくなり、百姓から貰って食べたところ大変うまかった。城中に帰ってもその味が忘れられず、「目黒の秋刀魚」と度々口にしたという。目黒で秋刀魚が獲れたわけではないが、それが今に伝わった有名な笑話である。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
城西風土記と昔語り(熊沢宗一・昭和初期~昭和中期)