買うなと戒めた鎮守の桂を伐る
どんな伝承か
昭和五○年のことである。鎮守の森の桂の大木が、神木として崇められていた。神木は買うなという戒めが土地に伝わっていたが、ある材木屋がその戒めを破ってこれを購入し、伐採した。ところが、切った人も材木屋も、不思議に死んだり病気をしたりした。材木屋自身も、やはり戒めは破ってはならないと話しているという。買ってはならぬとされた木に手を出した者が、身をもってその戒めを語り直した話である。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 9 (木霊・蛇)(松谷みよ子・現代民話考・昭和〜平成)