引導を渡してから伐った墓地の椎
どんな伝承か
岡田一族の墓地にシイの老木があったが、空き地がせまくなったので伐ることになった。後難をおそれて壇那寺の住職を頼み、読経してもらい、木に引導を渡してから伐ったという。火葬になる四、五〇年ほど前までは土葬だったので、その老木には死者の血筋が変質して吸収されていると考えられ、霊木として扱われていたようだ。伐った材木をどうしたかは聞きもらしたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 9 (木霊・蛇)(松谷みよ子・現代民話考・昭和〜平成)