材木屋をかついだ二尺の杉千本
どんな伝承か
洋さんが材木屋へ行き、自分の持つ秩父の山に二尺もある杉が千本植わっているが、急に金が要るので一本一円で売ると持ちかけた。材木屋は直径二尺の杉なら一本五円はすると踏み、安いと思って手金百円を打ち、山見に出かけた。ところが山に着いてみると、生えているのは高さ二尺ほどの植えたての苗ばかりだった。直径二尺の杉山はどこにあるのかと問うと、洋さんは腹をかかえて笑い、二尺とは言ったが直径とは言っていない、高さのことだと答えた。材木屋はかんかんに怒りながら、しかたなく東京へ帰っていったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 9 (木霊・蛇)(松谷みよ子・現代民話考・昭和〜平成)