天から降った杉苗と苗木の地名
どんな伝承か
岐阜県恵那郡蛭川村の小川壮二が笠井鎮夫へ送った書簡に、「苗木由来記」と庄屋日記の内容が写されている。それによれば、天から穀類や小豆が降るという現象はすでに中世からあり、「苗木由来記」にも杉苗七本が天から降ってきたという記事がある。その苗の落ちた場所を「植苗木」と称し、それが「苗木」という地名の起原になったと伝えられている。御札が天から降ったという記録では、慶応三年に諸国へ大麻が降ったものが最も新しいという。
原典より
天から穀類や小豆が降るという現象は、すでに中世からあったことで、「苗木由来記」にも杉苗七本が天から降ってきた記事があり、…—— 日本神異見聞伝(笠井鎮夫・1974年(昭和49年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本神異見聞伝(笠井鎮夫・1974年(昭和49年))
『日本神異見聞伝』は、笠井鎮夫が昭和四十九年に著した霊異の見聞記である。第一篇では、大正期に大本で鎮魂帰神を受けた著者が、霊媒による死者の招霊や狐霊・竜神の託宣、霊石の発掘などを研究会での語りの口調で伝える。第二篇では、慶応三年のええじゃないかのころ尾張・遠江・駿河・美濃・丹後などで起きたお札降りを、旧家の古文書や郷土史家の便り、著者の現地調査から記録している。