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地から一間に浮いた火の玉

所在地奈良県吉野郡東吉野村
年代不明(語り手が小学校三、四年生の頃、電灯の来ていない時代)
登場勝山トラヱ、その父
出典現代民話考 9 (木霊・蛇)

どんな伝承か

語り手が小学校の三、四年生だった頃の出来事。当時はまだ電気が来ておらず、油火で暮らしていた。夜、床についてから小用に立って表へ出たところ、ふと上を見ると、地面から一間ほどの高さに大きな火の玉がにわかにぱっと現れるのを目にした。驚いて家へ入り父に話すと、父は、昔から言うことには大蛇が天へ出て行くときにはああして玉になって昇るのだと教えてくれたという。

原典より

---### 【第二章 蛇 > その一、大蛇やつちのこ > 五、つちのこにあう】#### 話例・5 つちのこにあう昭和初期の話。—— 現代民話考 9 (木霊・蛇)(松谷みよ子・現代民話考) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 9 (木霊・蛇)(松谷みよ子・現代民話考)

『現代民話考 9 (木霊・蛇)』は、松谷みよ子が全国の回答者から寄せられた報告と各地の民話集をもとに編んだ『現代民話考』の一巻である。明治から平成にかけて語られた、伐ろうとすると祟る木・泣く木・血を流す木などの木霊の話と、大蛇やつちのこ、蛇婿・蛇女房、主や守り神としての蛇、蛇と福運などの話を、話者や回答者の名とともに収める。第一章「木霊」と第二章「蛇」を主題ごとの節に分け、各話例の後に「分布」として類話の地名と出典を並べる。

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