約束を破った友平次の家の火事
どんな伝承か
昔、村に友平次という人がいた。あるとき火よけの神として知られるコブガハラ様へ参りに出かけたところ、お参りの最中に自分の家が火事で焼けてしまった。わけを尋ねると、友平次は古峰神社の火の神が山芋を好むと聞き、次に参るときは必ず山芋を持って行くから家を火から守ってほしいと願をかけていた。それなのに、いざ出かけるときには山芋を持たずに行ったので、家が焼けたのだという。
原典より
むかすのこったとも、ムラに友平次という人がおった。—— 村上市史 民俗編 下巻(村上市史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
村上市史 民俗編 下巻(村上市史)
『村上市史 民俗編 下巻』は、新潟県村上市の市史の民俗編から、口承の節(伝説・世間ばなし・謎とことわざ)を抜き出したものである。地名・神社・寺や仏・地蔵・水・人・動植物・塞の神・杖の跡に分けた伝説と、狐や河童、火の玉、山の神などの世間ばなしを、土地の言葉の語りのまま採集地を添えて収める。義経が跳び越えた一跳山、三面川の小助島、岩船の大火など、村上市内の土地に結びついた話が中心である。