火矢に驚き川へ落ちたビックリ石
どんな伝承か
神俣の弥五郎内にある愛宕山には、かつて先崎弥五郎の城があった。弥五郎は向かいの舘山の勢力と争った際、この山に逃げ込んで城を築き、再び戦ったという。舘山の側は今の樋の口から火のついた矢を射込んで城を焼き、とうとう落城させた。城のそばには百人がかりでも動かない大岩があったが、火矢が飛んできたとき驚いたのか、ひとりでに川へ転げ落ちた。そこで人々はこの岩をビックリ石と名づけたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
滝根町史 第3巻 (民俗編)
『滝根町史 第3巻(民俗編)』の口承文芸の節から伝説を抜き出したものである。福島県田村市滝根町(菅谷・神俣・広瀬)の大滝根山の田村麿と大滝丸、入水寺の観音、小野小町の伝え、鶴ヶ池物語、人柱茂左衛門、曽富登神社、六句の坊、片手観音、三本足の鳥、姥捨山などを収める。古い村誌の文語の引用と聞き書きの口語が混じる。