盗賊六人の血刀を洗った首切り清水
どんな伝承か
明治の初め、小野新町の石川屋に、黒装束で大刀を構えた覆面の盗賊六人が押し入った。町役人が大勢で取り押さえて取り調べたものの、六人は官軍の片割れだと名乗るばかりだった。役人たちは六人を縄でつなぎ、広瀬の仲寺、幡門場のあたりで首をはねた。そのとき血に染まった刀を洗った場所を、首切り清水と呼んでいるという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
滝根町史 第3巻 (民俗編)
『滝根町史 第3巻(民俗編)』の口承文芸の節から伝説を抜き出したものである。福島県田村市滝根町(菅谷・神俣・広瀬)の大滝根山の田村麿と大滝丸、入水寺の観音、小野小町の伝え、鶴ヶ池物語、人柱茂左衛門、曽富登神社、六句の坊、片手観音、三本足の鳥、姥捨山などを収める。古い村誌の文語の引用と聞き書きの口語が混じる。