嫁のたゝり
どんな伝承か
船大工與太郎の妻お時が姑の虐待に苦しみ、子供を背負ったまま井戸に身を投げて自害。その後、お慶の畑で採れる野菜がすべて奇形化。特に玉蜀黍が子供を背負った人の頭部に見える形に。お時の怨念による祟り。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
実説妖怪新百話
『実説妖怪新百話』は、著者名の記されない明治の怪談集である。本郷駒込曙町の世外庵に住む天保初年生まれの老翁の勧めで、門下生三十六人が百物語の会を開き、武家の妻の執念、化物屋敷、狐狸の化かし、前妻のたたり、漁師の幽霊の帰宅などを、自分の見聞や親から聞いた話として順に語る。冒頭の「百物語の開筵」で会の趣向を述べ、続いて会津・三河・江州・若狭・盛岡・八戸などを舞台にした話を題ごとに並べる。