足音が絶えて衰えた今渕家
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どんな伝承か
遠野の土渕村字飯豊に、今渕某という旧家があった。この家には昔からザシキワラシがいるとの言い伝えがあり、座敷の床の間から二枚目の畳の上には、夜寝られる者がないともいわれていた。分家の某という人の母親は、夜中に座敷をとたとたと歩く足音をたびたび聞いたという。その足音が、宵から夜明けまで、ちょうど二、三人の子供が何か遊戯でもしているように、入り乱れてすることもあった。そんな音が聞こえるうちは家も繁昌していたが、二十年このかた足音がしなくなった。それからは若い主人が死に、数々の不幸が起こって、家はすこぶる衰えたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
怪談の世界(山田野理夫・昭和中期(1977年頃))
ザシキワラシ(座敷童子)と福の神(怪談の世界)/遠野・東北の怪異伝承/家運の盛衰と怪音/妖怪と幽霊譚/山田野理夫の怪談採集
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