小湊の浜を襲った甲八尺の大蟹
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どんな伝承か
津軽の小湊の海辺に津波が押し寄せてきた。波はたちまち大きくふくれあがり、漁家は揺れ動いて流されたものもあった。海から打ちあげられたものの中に、甲の直径が八尺もある大蟹がいた。漁師たちは津波の仕業はこの化け物大蟹だといって打ちかかったが、蟹は螯で棒を切り網を切って海へ逃げた。その後、大蟹は漁師が出漁した留守を狙って襲い、女房子供の首をパチンパチンと刎ねた。立ち戻った漁師たちは泣き悲しみ、大蟹さがしがはじまった。ある月の出た晩、海辺で見つけて死闘の末に右の螯を打ち落したが、蟹は海へ逃げ、螯はまた新しく生えていたという。この地方では今も蟹は獲れるが、化け物蟹は網にかからない。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
東北怪談の旅(山田野理夫・昭和49年(1974年)頃)
東北怪談の旅(山田野理夫)/飢饉の非業の死と怨念/巫女(イタコ)の口寄せ/座敷童子・河童の怪/東北各地の幽霊伝承
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平内町の伝承
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