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死霊に誘われた花野の川と白装束の人

所在地福岡県久留米市荒木町
年代昭和五十九年
登場近藤武雄
出典現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話

どんな伝承か

久留米市荒木町の話。昭和五十九年一月二十日の夜、生前世話をした近所の故人が現れ、「私の後について来なさい、とてもよい所がありますよ」と言うのでついて行った。高い山を登り谷を越え、いくつもそんな所を越えてへとへとになりながら広い野原に出た。色とりどりの花が咲き乱れ、やがて大きな川に至った。その人は川の中を進んで向こう岸へ行くが、どうしても先へ行く気になれず「帰ります」と引き返した。翌朝からめまいと吐き気で寝込み、祈禱師に死霊がついていると言われて供え物をした。三晩目、白い着物の人が白布に包んだものをかついで入って来て「死人を連れて行きます」と言って出て行くと、翌朝には元気になっていた。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話(松谷みよ子・民話・口承文芸・2003年(平成15年))

『現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話』は、松谷みよ子が編んだ現代の民話の聞き書き集で、二〇〇三年一月付の文庫版まえがきを持つ筑摩書房の文庫版である。一九七八年に発刊された『民話の手帖』を通じて全国から寄せられた回答を中心に、臨死体験、死の知らせ、寺へ来る死者、生まれかわりの話を収める。「あの世へ行った話」「死の話」「生まれかわり」の三章の冒頭に編者の論考を置き、細目ごとに所在地・話者・出典を添えた類話を並べる。

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