二階へ上ってきた姪の足音
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どんな伝承か
昭和五十五年のことである。当時一歳七か月だった姪が小児癌と診断され、母親とともに札幌へ行っていた。姪が死ぬ二日前の午前十一時ごろ、語り手と両親は、その子が自分たちのいる二階へ上ってくる足音を確かに聞いた。階下には誰もおらず玄関の鍵も閉まっており、三人で顔を見合わせたという。同じ夜、姪の三歳の姉は夜通し泣き続け、可愛がっていた犬は遠吠えをして餌を食べなくなった。犬は姪の亡骸が車で釧路に入ったと思われる時刻まで吠え続け、その後は葬式が終わるまで声を出さなかった。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話(松谷みよ子・民話・口承文芸・昭和)
松谷みよ子『現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話』を小話単位で全699話収録。死の知らせ・予兆、あの世(地獄・極楽)へ行った話、死者からのサイン、生まれかわりなど、生死とあの世にまつわる現代の民話を全国から採集し地域・話者つきで収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明606話・市区町村判明489話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。
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釧路市の伝承
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