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夕の勤行に来た寝たきりの老女

所在地滋賀県長浜市
年代現代
登場明石きよ子
出典現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話

どんな伝承か

滋賀県東浅井郡びわ町(現・長浜市)のあるお寺の住職Nさんが、子供の頃に体験した話。その夜は村のデコ芝居を見に行く楽しみで気もそぞろだったが、寺では毎日朝夕の読経が欠かせない。父が夕方の読経をしていると、村はずれに住むおばあさんがやって来て、Nさんの後ろにひっそり座った。読経が終わり帰ろうとするおばあさんをNさんの母が呼び止め、「病気だと聞いていたがもう良いのか」と尋ねた。翌朝、家族が食事をしていると、昨日のおばあさんの息子が訪ねてきて、母は朝方亡くなりましたと告げたという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話(松谷みよ子・民話・口承文芸・2003年(平成15年))

『現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話』は、松谷みよ子が編んだ現代の民話の聞き書き集で、二〇〇三年一月付の文庫版まえがきを持つ筑摩書房の文庫版である。一九七八年に発刊された『民話の手帖』を通じて全国から寄せられた回答を中心に、臨死体験、死の知らせ、寺へ来る死者、生まれかわりの話を収める。「あの世へ行った話」「死の話」「生まれかわり」の三章の冒頭に編者の論考を置き、細目ごとに所在地・話者・出典を添えた類話を並べる。

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