八死んだあと姿を見せる死んだあと姿を見せる昭和二十四
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どんな伝承か
昭和二十四年のこと。浄瑠璃好きの祖母は近所の仲間五人で伊豆の温泉宿へたびたび出かけ、一晩中弾き語りを楽しんでいた。祖母が急に脳溢血で亡くなった数日後、残る仲間四人は祖母の戒名を書いた紙を懐に入れ、連れ立って定宿へ行った。いつもの離れの部屋に通されると、番頭は五人分の座布団と茶を運んできた。四人だと言っても番頭は、玄関を入られた時確かに五人いらして、山口さん(祖母の名)も皆さんの後から入って来られたと言い張る。仲間はぞっとした。祖母の魂が一緒に来たくてついて来たのだろうか。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話(松谷みよ子・民話・口承文芸・昭和)
松谷みよ子『現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話』を小話単位で全699話収録。死の知らせ・予兆、あの世(地獄・極楽)へ行った話、死者からのサイン、生まれかわりなど、生死とあの世にまつわる現代の民話を全国から採集し地域・話者つきで収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明606話・市区町村判明489話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。
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