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演習の宿で寝床をゆする女

所在地福島県会津若松市
年代現代
登場廣野功恵、大塚、話者・体験者、同宿の少尉
出典現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話

どんな伝承か

秋季演習のときのことである。将校だったので、その土地のわりあい良い家に泊まることになり、将校二人と兵隊二人が医者の離れに通されて寝た。真ん中に寝た大塚少尉が、起きてくれと言う。訳を聞くと「そこは私の場所だから起きてくれ、と女が俺をゆするのだ」と言う。そんな馬鹿なことがあるものかと替わって寝ると、今度は自分が女にゆすられた。近くにいた准尉が、軍人が二人もいて夜中に幽霊など出るものかと言い、翌晩そこに寝てみたが、やはり出たという。宿の奥さんに尋ねると、「やっぱり出ましたか。娘が恋わずらいしてそこで自殺したのです」と言った。誰を泊めてもその場所には出るのだという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話(松谷みよ子・民話・口承文芸・2003年(平成15年))

『現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話』は、松谷みよ子が編んだ現代の民話の聞き書き集で、二〇〇三年一月付の文庫版まえがきを持つ筑摩書房の文庫版である。一九七八年に発刊された『民話の手帖』を通じて全国から寄せられた回答を中心に、臨死体験、死の知らせ、寺へ来る死者、生まれかわりの話を収める。「あの世へ行った話」「死の話」「生まれかわり」の三章の冒頭に編者の論考を置き、細目ごとに所在地・話者・出典を添えた類話を並べる。

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