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福来の高野山霊覚体験

所在地和歌山県伊都郡高野町大字高野山(奥の院)
年代大正八年(1919)夏
登場福来友吉
出典心霊と神秘世界

どんな伝承か

福来友吉は大正八年の夏、高野山で如法の修行を勤めたとき、ある神秘状態に入ることができた。そのとき宇宙の森羅万象がことごとく霊として直覚されたという。奥の院に参詣する際には、道の左右に立ち並ぶ無数の杉が霊木と感じられただけでなく、無尽の霊が自分の身辺を取り巻いていると感じられた。だがそれは形として目に見えるのでも、声として耳に聞こえるのでも、物として手に触れるのでもなく、知覚すべき一切の相を具えていない。ただ無相の実在として直覚されたにすぎないが、自分が踏んでいる大地と同じか、それ以上に確実に実感されたと記す。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

心霊と神秘世界(福来友吉・1932年(昭和7年))

『心霊と神秘世界』は、文学博士福来友吉が著し、昭和七年に人文書院から発行された心霊研究と仏教思想の書である。御船千鶴子・長尾夫人・三田光一らの透視と念写をはじめ、霊の幻化、念動、物質化など国内外の心霊現象を実験記録とともに論じ、後半では自我・神秘世界・霊と生命を真言密教や華厳の教えによって説く。全五編からなり、この本文は昭和五十七年に心交社が出した復刻版で、梅原正紀・井村宏次らの「解説研究編」を付している。

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