宝善院で見た象頭の立体曼陀羅
どんな伝承か
九三年三月、スタニスラフ・グロフが来日し、高野山の宝善院で自ら指導するホロトロピック・セラピーのセッションが開かれた。参加した著者は、そこで華やかな曼陀羅の幻視を得る。日本に伝わる古い曼陀羅とは違って色が鮮やかで、最新のコンピュータグラフィックスを思わせる色合いだった。しかも立体で、四方は奈良や京都の寺の土塀のような形をとり、赤と青紫と薄茶に塗り分けられていた。門前の台座には巨大な象頭の大聖歓喜双身天が据えられている。セッションのあとにその話をすると、グロフはいいものを見たと喜んだという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
臨死体験(立花隆)(立花隆・臨死体験・ノンフィクション)
『臨死体験(立花隆)』は、立花隆が著したノンフィクションである。一九九一年三月放送のNHKスペシャルのための取材を出発点に、日本と欧米の体験者の証言、キュブラー・ロスやムーディら研究者への聞き取り、「文藝春秋」連載中に寄せられた体験談を収める。体外離脱、光の体験、文化による体験の差、感覚遮断や脳の仕組みを章ごとに論じ、末尾で現実体験説と脳内現象説を比べたうえで、著者は基本的に脳内現象説に立つと述べる。