道場の霊媒たちが口をそろえた霊言
どんな伝承か
世田谷の穴仙人の道場に通っていたころのある朝、自宅の神前で祈っていた著者の口から「清濁共に合わせ呑む」という言葉が出た。同じ言葉は毎朝続き、七日目に道場へ出かけて修行を始めると、居合わせた大勢の霊媒たちが一斉に著者へ向かって同じ言葉を唱えた。いよいよ不思議に思っていると、師の口から「釈迦牟尼仏にひとし」という言葉があり、これで著者の裏行はひとまず終わったという。七日前から自分の口をついて出ていた言葉が、ほかの人々からもそろって発せられたことを、著者は自分の霊言が本物である証しと受け止めている。
原典より
七日前から、毎日私の口から出ていた言葉が、同行の皆さんの口からも一様に発言されたのは、本当に不思議のようですが、…—— 心霊の開発 ― 神のしくみ(福田倉子・心霊修行・霊媒・1966年(昭和41年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
心霊の開発 ― 神のしくみ(福田倉子・心霊修行・霊媒・1966年(昭和41年))
『心霊の開発 ― 神のしくみ』は、千葉で浄霊真手道場を開いた霊能者の福田倉子が、自らの霊的体験をまとめた本であり、昭和四十一年一月付の跋文を付す。気合術や法華行者・身延山の上人のもとでの修行、千鳥会の降霊会、霊媒として死霊や生霊、動物霊に向き合った事例、真手による浄霊と天福地蔵尊の由来などを記す。第一部「心霊へのみち」から第五部「神のしぐみと使命」までの五部に分け、あとがきと坂田武俊の跋文を置く。