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雪の庭石で祈り続けた宮地常磐

所在地高知県高知市潮江(潮江天満宮)
年代幕末
登場宮地常磐、田所、常磐の砲術の師
出典近代日本霊異実録

どんな伝承か

土佐の宮地常磐は三十三歳まで武術に打ち込み、剣・砲・弓の名手として知られたが、砲術の師田所に、神主の家に生まれながら神に仕える務めを怠るのは恥だと諭され、三十七歳の元日に武術をやめた。以後は毎夜子の刻に起きて、寒暑も霜雪もいとわず天を拝し神前で祈った。雪の夜には庭の石の上に座って祈り、祭服に降りかかる雪が凍って、握ると服ごと固まっていたが、それでも屈しなかった。十年これを続けてついに伊弉諾尊に拝謁し、海の神や諸神に通じ、天狗界の者まで使えるようになったと、子の堅磐は記している。

原典より

我父の行ひの有状を見るに、雪の夜などは庭前の石上に坐して、祭服にふりかかる雪は氷となり、之を握れば服と共に氷りたり。—— 近代日本霊異実録(笠井鎮夫・霊異・神憑り実録・1966年(昭和41年)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

近代日本霊異実録(笠井鎮夫・霊異・神憑り実録・1966年(昭和41年))

『近代日本霊異実録』は、笠井鎮夫が著して昭和四十一年に昭森社から初版を出した、幕末から近代の神憑りと霊異の記録で、ここに収めるのは昭和四十八年に山雅房から出た複刻版である。金光教・黒住教・天理教・大本の教祖の神憑り、井上正鉄の求道、宮地常磐・堅磐父子や河野至道の神仙譚、天狗の弟子寅吉の話、長南年恵の奇跡などを、手記・写本・旧著を引いて語る。全十二録からなり、第一録には金光教に入信した著者の父の手記を収め、巻末にあとがきと著者略歴を置く。

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