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洗ったばかりの丼が棚へ移る

所在地山形県鶴岡市
年代明治期
登場長南年恵、小竹繁井
出典近代日本霊異実録

どんな伝承か

小竹繁井の直話である。勝手元で働いていると、今洗ったばかりの丼が不意に見えなくなることがあった。困っていると年恵が勝手へ出て来て、何か困ったことがないかと訊ねる。これこれだと言うと、それはそこにあると上の方を指す。見ると丼はちゃんと棚の上に載っていた。これに類したことは他にもちょいちょいあったという。年恵の神通力にはいつも驚かされ、部屋の内に座ったままで何でも判るのである。親戚に不幸があるにもかかわらず神様に参詣する者がいるとすぐに指摘して追い返し、経水のある婦人なども即座に咎めた。そのほか何もかも見通しのようであったという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

近代日本霊異実録(笠井鎮夫・霊異・神憑り実録・1966年(昭和41年))

『近代日本霊異実録』は、笠井鎮夫が著して昭和四十一年に昭森社から初版を出した、幕末から近代の神憑りと霊異の記録で、ここに収めるのは昭和四十八年に山雅房から出た複刻版である。金光教・黒住教・天理教・大本の教祖の神憑り、井上正鉄の求道、宮地常磐・堅磐父子や河野至道の神仙譚、天狗の弟子寅吉の話、長南年恵の奇跡などを、手記・写本・旧著を引いて語る。全十二録からなり、第一録には金光教に入信した著者の父の手記を収め、巻末にあとがきと著者略歴を置く。

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物品移動念力長南年恵怪異

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