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雷に裂かれた男が霊となった鬼殿

所在地京都府京都市中京区菱屋町
年代平安時代
登場馬に乗った男
出典日本の幽霊たち ― 怨念の系譜

どんな伝承か

『今昔物語集』巻二十七は「三条東洞院鬼殿霊語」から始まる。京の三条東洞院の地で、馬に乗った男が馬もろとも雷に蹴り裂かれて殺され、その男は以来長く霊となってとどまった。そのため、その場所ではたびたび不吉なことが起こったと語り伝えられている。内容はそれだけの短い話だが、鬼や霊の妖異譚を集めた巻全体が不吉な霊に取り巻かれていることを、冒頭で示しているのだと著者は見ている。

原典より

この物語は、馬に乗った男が、馬もろともに雷に「蹴割キ」殺され、以来、長く霊となった物語であり、…—— 日本の幽霊たち ― 怨念の系譜(阿部正路) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本の幽霊たち ― 怨念の系譜(阿部正路)

『日本の幽霊たち――怨念の系譜』は、阿部正路が書きおろした日本文学の幽霊論で、刊行は日貿出版社が手がけた。『竹取物語』『源氏物語』『平家物語』などの物語、『日本霊異記』から『遠野物語』『聴耳草紙』に至る説話、能と歌舞伎、さらに三遊亭円朝・泉鏡花・森鴎外・小泉八雲らの近代の作品に現れる幽霊をたどり、怨念の系譜として読み解く。第一章で幽霊の時・季節・姿・場・目的を論じ、終章で稲生屋敷の物怪や百鬼夜行など幽霊の周辺に及ぶ。

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