放送局の鉄塔付近でUターンした光体
どんな伝承か
昭和三十三年五月十七日夜九時ごろ、岩手県盛岡市境田川原で、天文ファンの菊地務君が非常に明るい橙色の物体を目撃し、撮影した。物体は南から北に向かって動いていたが、NHK盛岡放送局の鉄塔付近でくるりとUターンし、また元来た方へ動いて行ったという。鉄塔の高さから推測して、その飛行高度は一〇〇メートルと見積られている。同書はこれを、日本で物体が地上に着陸したか、あるいは非常に接近したと思われる四件ほどの事例のうちの一つとして挙げ、群馬県館林市の着陸痕跡や福島県白河市の目撃と並べて紹介している。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本のUFO(池田隆雄・UFO・未確認現象・1974年(昭和49年))
『日本のUFO』は、池田隆雄が昭和四十九年に著した、日本国内のUFO目撃事例の研究書である。古記録に残る怪しい星や安政の江戸大地震で目撃された光り物から、昭和二十年代以降の各地の目撃、着陸痕、レーダー捕捉や機上目撃までを、国内のUFO研究団体の会誌や新聞記事をもとに集める。編隊飛行、形態、色と舷窓、運動、知的な行動、天体との関係、着陸痕、海上の活動、レーダーと機上目撃の章に事例を分類し、巻末に参考資料とあとがきを置く。